サスペンス映画のおすすめ。絶対後悔させないからね

サスペンス

ユージュアル・サスペクツ

いったいカイザー・ソゼとは誰なのか
そもそも実在するのか。おとぎ話か

まさかのラストに誰もがだまされる
解けたつもりの謎がまさか・・・

概要

アカデミー賞助演男優賞・脚本賞
1995年 パラマウント 

監督 ブライアン・シンガー
脚本 クリストファー・マッカリー
音楽 ジョン・オットマン

出演者
ケビン・スペイシー
ガブリエル・バーン
スティーヴン・ボールドウィン
ケヴィン・ポラック
ベニチオ・デル・トロ
ピート・ポスルスウェイト
チャズ・パルミンテリ
スージー・エイミス
ジャンカルロ・エスポジート

あらすじ

麻薬密売を行う大型船の火災事故の捜査をしていたジャックFBI捜査官は、
病院にて、生き残ったある一人のハンガリー人の男から事情聴取を試みていた。
ベッドの上で非常におびえており、会話もままならない。
様子を見ていると、次第に取り乱していく。
そして、ある人物の名を口にし始める。
「・・・カイザー・ソゼ・・、カイザー・ソゼ!!」
カイザー・ソゼとは誰なのか。

一方、とある犯罪の容疑者として一堂に集める集められた5人の前科持ちたち。
ありきたりな事情聴取が行われた後、釈放される。

だが、ヴァーバル・キントだけ、話を聞くためにクイヤン捜査官に別室に呼ばれる。
話をはぐらかせてばかりのキント。おびえているのか、小心者のようだ。
クイヤンはキントにコーヒーを差出し、何とか少しずつ聞き出そうと試みる。

話をはぐらかすばかりだったキントが、少しずつ過去の出来事を語り始める。
キントが嘘を言っている可能性もふまえつつ、事件の真相聞き出したい敏腕のクイヤン。

ある時、何者かの思惑により5人が一同に集められていた。
そこに現れたのは、「コバヤシ」と名乗る男だった。
彼はある人物からの指示により、5人が集まるように画策したという。

そのある人物の名は・・・カイザー・ソゼ。

犯罪歴がある者なら誰もが名前を聞いたことくらいはあるが、顔を見た者は誰もいない。
そんなおとぎ話のような存在だと思っていたが・・・。
物語が進むにつれ謎が深まる。だんだんと追いつめられる5人の男たち。

別室では、クイヤンはキントから真相を聞き出そうと頭をひねっていた。
「甘く見るな」とキントにおどしをかけるクイヤン。
カイザー・ソゼの影におびえるキント。
でもカイザー・ソゼなんておとぎ話じゃなかったのか・・・。
クイヤンはキントを守ってやると提案するが。

見どころ

アカデミー賞の脚本賞、助演男優賞を受賞
本当に話がよくできていて、まずストーリー が面白い。
脚本が素晴らしいと思います。

また、カット割りや場面の切り替え、音楽の使い方なども非常に上手い。
映像の見せ方というか、そういう面もすごく優秀だと思います。

そして役者の演技も見どころの一つ。特にケビン・スペイシー。
今でこそ日本でも有名な彼だが、この映画の当初(1995年)はそんなに有名ではなかったです。
だがこの映画を観ただけでもかなりの演技力。

現在と回想の間で時間が前後しながら進められていくが、あくまで回想で語られるシーンが過去なだけ。
最近よくある時間を行き来しすぎて混乱させることで話を難しくするような映画ではないのでご安心を。

ただ複雑にするのではなく、面白くするためにというか、ストーリーの構成のために現在のシーンと過去の回想が流れると思って頂ければ。

この二人の間で複雑な駆け引きが行われていく・・・。

そして一番の山場はなんといってもラスト数分間とその後のシーン。
クイヤンがキントから話を聞き出そうとやっきになり追いつめていく。
真実がわかるラストの3分はもう・・・。

誰もが騙されるラスト、その見せ方がまた格別に上手いんです。
本当、心から格好いい。演出が異常なまでに上手いです。

感想

ユージュアルサスペクツは私の中で、サスペンスの王様と言える、全映画の中で最も好きな映画です。

ユージュアル・サスペクツを観ずにサスペンスを語る事なんてできません。
正確に言えばミステリーでしょうか。犯人がわからないので。
余談ですが、ミステリーは犯人が最後までわからない、サスペンスは犯人がわかっている物を言います。
映画においては両方ひっくるめてサスペンスと呼ぶのが一般的でしょうけど。

話を戻して・・・、これ以上のサスペンス、いや、映画の中でこれ以上面白いものを観た事がありません。
全ての映画の中でダントツの一位です。

私の中で、すべての映画で明らかにナンバーワン!
20年前からずっと変わっていません。
そしてこれからもしばらくは変わりそうにありません。
それほど断トツで一番好きな映画です。

ちなみに、20年前の映画といっても、映像も内容も古臭さはないのでご安心を。
むしろ新鮮かもしれません。
あの格好良さというか雰囲気を出せてる映画って、最近の物でもどれだけあるのか疑問です。

映画の勉強をしている方などにも大いに役立つことでしょう。
物語の構成、見せ方、演出、音楽の使い方、などなど。

話を戻しまして・・・。
もうすべてが良いんですよ。
まず話が本当によく出来ています。
ちなみにアカデミー賞の脚本賞、助演男優賞を受賞してますが、そりゃそうだろうとうなずけます。

演出が非常にうまく、ストーリーをすべて知っていても演出がかっこいいからか何度観ても面白い。
また、繰り返し観るたびに新たな発見があります。
これまで12回くらい観てます(笑)

あ、こんな所に伏線があったのか!
以前観た時は何で気づけなかったんだろう。
私はなんて勘がにぶいんだ、でも確かにちょっと気にはなっていたな・・・てことは気づけたのかもしれない。
なんて思ったりしましたが、それだけこの映画がよく出来ているんです。

役者の演技力もかなり高いです。
特にケビン・スペイシー。
助演男優賞を受賞したのは彼です。

今でこそ日本でも有名なケビン・スペイシーですが、ユージュアル・サスペクツが出た当時は、そこまで名の知れた俳優ではなかったと思います。

私がこの映画を初めて観たのは20年ほど前ですが、知っている俳優は一人もいませんでした。
でも全員演技力は抜群。この人たちは何で無名なんだろうなんて思ったものです。
まあハリウッドではそこそこ名の知れた方々だったのかもしれません。

そして、なんといってもラストの数分間。
サスペンス映画には絶対といえるほど必要な、予想できないラストが重要ですよね。
これが完璧なんですよ。
無理やり付けたどんでん返しとかではないです。

よくDVDの背面に書かれている「衝撃のラスト!」なんて書かれているとはレベルが違います!
私が保証します。

ラストで迎える真実も、その見せ方の上手さたるや。
この映画の一番面白いところです。
もちろん、途中も面白いです。全く退屈するところはないです。
何なんですかね、この映画は。

今書きながらも思い出すと身震いするほど最高のラストです。
あの感覚をまた味わいたい!
観たくなってきました(笑)

ネット上で、途中で犯人がわかったという意見を見かけた事がありますが、映画の途中で犯人を特定できる要素はありません。

もちろん、こいつが犯人かも、いや、こいつかな・・・なんて思ったりはします。
こういう想像は皆よくやりますよね。

でも決定づける要素はないんです。
12回も観てるので多分私は間違ってないでしょう。

何度観ても毎回面白い。
おすすめした相手は皆、「この映画はまじで凄いね」などと言ってくれています。
正直、ユージュアル・サスペクツより面白い映画があるという方いらしたらぜひ教えて欲しいです。

少しでもネタバレしたくないので詳しくは語りません。
本当は色々言いたいのですが。
この映画を観た人と語り合いたいですね。

まあとにかく、あとは観て欲しいとしか言えないです。

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